1KBの価値 コラムつき

1KBくらいの長さだとしても、書きたいと思ったものを書きたい。

RTA①

苦しくて、何もできないけど、かと言って発散するには寝るしかないんだよね。でも、ベッドはないし、睡魔はいつまで経ってもやって来ない。それでも起きていると腹が減ってしまうので、飯屋に入るんだけど、全然食が進まない。気になっていたエスカルゴの汁を一口だけ吸って、一匹かじっただけなのはあまりにも切ない。小皿に散乱するみじん切りの野菜とカタツムリ。朝方……周りは女子高生の集団とひとりでやって来た高齢者が目立つ。とにかくいま何かを食えるかどうかよりも息が苦しい。マスクをしたまま移動してきて、マスクをしたままの運動で死ぬ理由が伝わってくるようだ。トイレにも走った。男子トイレ、大便器はひとつだけだが、何分か閉じこもっていると落ち着いてきた。都合二回飛び込み、満たすものは満たした。通りに出てみるとバスが通り過ぎていった。暗くなってきた。つまらない。

 

結論:創作できなかった

本来こうあるべきじゃないものを仕上げるのって無茶苦茶で、やるべきじゃないな。だいたい全部思いつきじゃない。プロット立てたって、「関の山」がどこか知ってる。だんだん登頂した瞬間がわかってきちゃう。寝れないからね〜で始まる言葉を探す。寝れず。寝ず。根津。ふと浮かんできたものを大事に扱えば何かよくわからない未完のものができるんだろうね。ぷっつり切れてもいいから。