20年前のDiaryを読んでいます
ただ単に興味があるから、色んなものを探しにいく。たかがインターネットの世界に過ぎないけど、探せば探すほど発見があるのは間違いない。たとえインターネットが黎明期から抜け出す時期であっても、すでに膨れ上がったコンテンツを網羅することは不可能に近いはずだ。
そんなわけで、最近は昔の個人サイトを追い求めるうちに見つけたDiaryというコンテンツについて、思ったことを残します。
Diaryの時代とは
ここでいうDiaryの中には20年以上前の日付を示しているものもあるが、つまりそういったページは20年以上にわたって個人的な内容を維持・管理してきたということになる。
さすがに今日まで更新しているサイトは一部のテキストサイトを除いてほとんど見られないが……。
近年は自作サイトではなくブログやTwitterなどに活動の場を移している例が多いし、そもそも更新停止して失踪──なんて人もいる。
そんなことはごく普通のことなのだが、Diaryと一口に言っても身の回りで起きたことばかりを書いているとも限らない。当時の社会情勢や芸能ネタを幅広く扱ってるところもあって、それらが自分にしてみれば知らなかったことや興味を持つきっかけにもなるので大変助かるのだ。
社会情勢というのは、当然その時代を映す一角を成すものだと考えられる。そのため、現代であってもすぐに思いつくような出来事が明日や昨日にあるというだけで、違った角度になるのは当然だろう。
『7/1 今月「ノストラダムスの大予言」が起こるのか起きないのか』という内容のDiaryは後にも先にも存在しないでしょうし。
だいぶ短絡的ですが、時代を遡れば遡るほどインターネットでのリアルタイム性を求めることは難しくなります。そういう意味だと、90年代末期は自分の手のひらで広げられるギリギリの時代です。
芸能というのも、現在から見ることで様々な分析ができると思う。当時はあの人があんなことをしていたとか、こんな人がいたというだけで面白いんじゃないでしょうか。
この時代の「懐かし」に浸るとしても、古過ぎて1次的なコンテンツ(映像など、直接的なもの)しか望めない部分があるため、情報の補填としては十分に価値があります。
それにブログの時代ほど数はないが、直接「芸能人」が書くDiaryも存在する。今のところ下のDiary以外知らないのだが、大丈夫だろうか──。
Hikaru Utada Official Website | MESSAGE from Hikki
話題は少し逸れるが、普通に昔のことを調べようとしてもあまり満足に行かないことが多い。なぜかと言うと、例えば「2000年」で検索しても基礎的な情報として重大ニュースや、あまり大きな意味を持たない数字としてのその年のことしか出てこない。要するに底が浅くて、自分の理想とするコンテンツには決して出会えないのだ。自分の探し方が悪いのかもしれないが。
そんなわけで、かなり工夫して当時のナマの声を探しにいくのだが、いくらGoogleさんでも適当なワードだけでは無作為に表示される検索結果を思い通りにはできないわけで。
結局、ふとしたことから出てきたサイトがたまたま当時のDiaryを載せていて──なんていう展開ばかりなのだ。出会えただけで感謝なのだけど。
Diaryに求めること
ここ20年くらいはあらゆる情報がインターネットに集まるため、探せばいつかは出てくる。ほんの数年程度であればネットニュースがいくらでも出てくるし、1次ソースが消えかかっていても、邪道だが転載ブログや2chまとめサイトがヒットするのは周知の事実だ。
そんな中で、ブログ登場以前になるとその難易度はさらに上がっていく。古くなればなるほど、1次ソースと同じく個人ページは責任もなくサイトごと削除されているところが多いから、狭き門を抜かなければ情報にはたどり着けない。現・5chだとニュースになっていれば2000年までは容易にたどり着けるが……。
そうなると、日々情報を得ている実感があるうちは、大発見なのかもしれない。
くだらないテキストサイトでも時代はある。昔はテキスト中心のDiaryばかりなので、Diary=テキストサイトみたいな部分もあるわねだし。それなら、もう有名なテキストサイトはぜんぶネタ系Diaryなのかもね。
これが世紀の大発見。
そうなんです。
たぶん──。
しちゃいました。
大・発・見
──そうです。
覚えておいてください。
たぶんすぐ忘れると思うけど。