AKB48グループ・坂道シリーズほかインストメモ
以前サブスクデヴューについて書きましたが、今回は秋元康さんがプロデュースする一連のグループのインストについて、およびSpotifyを基準としたインストの配信状況についてのメモ書き。内容は2月17日時点。配信状況についてはかなり個人的な記述なので細かいミックス・トラックなどの存在は無視し、楽曲に関してもオリジナル版の状況を重視。
用語集
Instrumental
AKBグループや坂道シリーズのみならず秋元系グループの音楽作品の特徴として、シングルには必ずインストが収録されるが、それぞれレコード会社が違ったりするため表記ゆれも多い。一方、アルバムにはOvertureなどのインストトラックを除いて新曲のインストは一切発売・配信されておらず、残念ながら聴くのが困難である。
インスト楽曲の特徴として、コーラス部分はかなり昔の楽曲にのみ含まれていて、AKB48では2010年頃のシングルからコーラスが収録されなくなった。
基本的な表記としては「off Vocal ver.」「(off Vocal ver.)」「-off Vocal ver.-」の3つがあり、多くのグループで時期によりそれぞれが混在する。誕生から浅いグループは統一されていることもある。
別パターンとしてSKE48では「off Vocal」か「(off Vocal)」になっていて、一時的にAKB48「OFF VOCAL VER.」、NMB48「<off Vocal ver.>」、乃木坂46「〜off Vocal ver.〜」といった表記を使っていたこともある。
HKT48などユニバーサル系列の作品は「[Instrumental]」か「(Instrumental)」に統一されている。
AKB48の公演アルバムでは「(カラオケ)」となっている(余談だがあまりにシンプルなので私の場合は「(オリジナル・カラオケ)」に表記を変更している)。
Special Edition
坂道シリーズ(2015年より)、SKE48(2017年)、22/7(2018年より)、ラストアイドル、IZ*ONE、ザ・コインロッカーズ、青春高校3年C組では配信限定でシングル各Typeの楽曲をすべて集めたEP(ミニアルバム)のようなアルバムが作られる。
その代わりインストは除かれるが、ソニー(坂道シリーズ)のみ新しいシングルがリリースされると通常盤のみ(他のTypeがすべて初回限定盤であることが関係している?)インスト含む全曲が配信開始される。そのため通常盤収録曲以外のインストはデジタルミュージックでも購入できず、必然的にCDで入手する必要がある。
また、坂道シリーズのアルバムは2017年よりComplete Editionとして配信されている。
それでは次に配信状況について。
※以下はあくまでSpotify(サブスク)で確認したものなので、一曲やアルバム単位で購入するデジタルミュージックとは異なります。
AKB48
ほぼすべての曲が配信されているが、全盛期〜恋チュンまでのシングルや公演楽曲に関してはインストが配信されていない。また、チームサプライズ(一応「SKEフェスティバル」で一部聴ける)や神曲たちの新曲はそもそも配信されていない。最新曲はどうやらSTU48と同じく新作シングルがリリースされる時期にならないと配信されないようだ。
SKE48
- 青空片想い〜バンザイVenus:off vocal含む全曲*3
- パレオはエメラルド〜現在:off vocal除く全曲(意外にマンゴーよりSpecial Edition)
- アルバム:全曲
- 公演アルバム:ラムネの飲み方のみ
大部分のシングルでインストが未配信となっており、具体的にはavex移籍前のシングルのみインストが配信されている。
※SDN48はサブスク未解禁
NMB48
HKT48
- シングル・アルバム:off vocal・Instrumental含む(off vocal・Instrumentalはシングルのみ収録)全曲
- 公演アルバム:全曲(Team N「ここにだって天使はいる」)
すべてのシングルでインストが配信されていて、この2グループは最もオリジナル曲のインスト配信が豊富なグループと思われる。
NGT48
- 青春時計〜春はどこから来るのか?:off vocal含む全曲
- 世界の人:off vocal除く全曲(Special Edition)
最近作よりSpecial Edition化されたが、なぜか青春時計もSpecial Editionが配信されている。ただし各Type盤が同時に存在しており、そこでインストが聴ける。
STU48
- シングル:全曲(無謀な夢が覚めることがないは表題曲と瀬戸内の妹のみ配信)
AKB48と同じくキングレコードのため、各Typeごとに細かく配信。
乃木坂46
- ぐるぐるカーテン〜何度目の青空か?:off vocal含む全曲
- 命は美しい〜夜明けまで強がらなくてもいい:off vocal除く全曲(命は美しいではコンプリートパック→太陽ノックよりSpecial Edition)*4
- アルバム:全曲(それぞれの椅子ではSpecial Edition、生まれてから初めて見た夢よりComplete Edition)
坂道シリーズでは2015年よりSpecial Editionを導入していて、アルバムでは2017年からComplete Editionという名称が使われている。
欅坂46
22/7
けやき坂46
吉本坂46
日向坂46
- シングル:off vocal除く全曲(全作Special Edition)*5
- アルバム:全曲(全作Complete Edition)
全曲がソニーの現状の配信形態と一致している。
ラストアイドル
IZ*ONE
ザ・コインロッカーズ
青春高校3年C組
シングル:off vocal除く全曲(全作Special Edition)
なぜかラストアイドルの好きで好きでしょうがない、大人サバイバーのみSpecial Editionの名称がつけられていない。
結論:ファンが握手会などの特典目当てにCDを買うと思われがちなアイドル業界。中にはインスト欲しさにCDを手にする人(所謂楽曲派)もいるんです。とはいえほとんどの曲はサブスクで聴くことができるので、別な事情がなければわざわざCDを手にすることはそんなにない。
まだインストの存在まで考えてCDを売るケースはそんなにないみたいですが、だからこそインストの配信が可能そうにも関わらず放置されているのは改善の余地がありそう。
*1:Baby! Baby! Baby!は0と1の間に収録、Baby! Baby! Baby!と大声ダイヤモンドのみoff vocal未収録、鈴懸なんちゃらType-H(ウインクは3回)、君はメロディー劇場盤(M.T.に捧ぐ)は未配信
*2:オリジナル・カラオケは未配信
*3:強き者よ、1!2!3!4! ヨロシク!劇場盤(そばにいさせて)は未配信
*4:通常盤の収録曲のみ新作シングルがリリースされた段階でoff vocal含め配信開始
*5:通常盤の収録曲のみ新作シングルがリリースされた段階でoff vocal含め配信開始